逆転無頼カイジ23話

 ビルの傾斜と一条が行った台自体の傾斜という二重傾斜のために、第1、2クル―の外れ穴の搬出穴を詰まらせるという奇跡を生んだ。
 それにより、勝利が確実と思ったカイジだったが、思いがけない致命傷が、最後の最後で姿を現した。
 その致命傷とは、カイジがうった秘策から生じたものだった。それは、カイジが重しを置いたのは、四方の中の一点、南の角部屋だったため、建物は、左右対称には傾かなかったのである。
 そして、沼もクル―も左側へ寄れてしまったのである。そのため、本来ならば、三段目のクル―の終着点は、当たり穴となるはずが、左側の外れ穴へずれてしまったのである。
 つまり、当たり穴へ進んだ球は、左側の外れ穴へ落ちてしまうのだ。
 プラスして、カイジの計画は、一条の傾斜が戻るまでという時間の限られたものである。
 万策尽きたかと思われたとき、カイジは、他に当たりルートが残っているという。
 それは、左にそれることから、それる用のルートに変更したのである。
 そんな中、カイジが想定していた時間が到来し、球が排出され始める。
 

 最後の最後で自分がとった策略のせいで、最後に球が逸れるということを発見してしまったカイジ。自分が考えていたルーとが使えないと気付き落胆するが、すぐに違うルートを使えばよいと考えなおす。
 一本、勝利への道を信じて進んでいると、その道がダメになったとき、他の道をすぐに考えることはできないものである。しかし、カイジは、それをやってのけた。
 自分の勝利への道を信じていなかったということなのだろうか。いや、それは違うだろう。カイジは、自分の道を信じていた。だからこそ、高額な金額をかけることができたはずだ。
 ということは、ダメだと思ったときの切り替えの能力と、新たな策を考える能力が、スバ抜けて高いということなのだろう。

2011年10月10日

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